iPhone15へのUSBカメラ接続調査

2023/9/19より配信されたiPadOS 17により、iPadではUSBカメラ接続に新たに対応しました(関連記事:iPadが実用的なHDMI入力の外部モニターになる iPadOS17のUVCサポートで実現 実際に試してみた / アイティメディア)。では、USB Type-Cが搭載されたiPhone15では繋がるのか調査をしました。

2023/9/26記載:iOS17.0.2 時点の記事です。今後のiOSアップデートで状況は変わるかもしれません。
2023/10/3記載:iOS17.1ベータ版でも状況に変わりはありませんでした。

iPhone15 USBカメラ

USBカメラを直結しましたが、カメラは認識されませんでした。ちなみに、USBメモリとキーボードはあっさり認識され、マウスはiPhoneに設定をすることで認識されました。

iPhone15 USBバスの解析

そこで、カメラが認識されない原因を調査しました。iPhoneとUSBカメラの間にプロトコルアナライザを挿入し、USBケーブル上のデータのやり取りを解析しました。その結果、USBデバイスとしては認識されているが、USBカメラ(UVC : USB Video Class)として認識する処理が全く走っていないことが分かりました。つまり、iPhone15ではUSBカメラを認識することはできません。

iPhone15 ラズリンクで外付けカメラを繋ぐ

弊社で販売するiPhone/iPad向けのUSBカメラ接続変換器ラズリンクを使えばUSBカメラを認識することができました。なお、FacetimeやZoom, Teams等アプリではラズリンクを使ってもUSBカメラを認識することはできません。ブラウザか弊社製アプリでしか認識できないので注意してください。