ニチアス株式会社 第8回エコプロアワード 奨励賞受賞

弊社技術を採用いただいたニチアス株式会社 省エネ診断システム Thermofit®が、第8回エコプロアワード奨励賞を受賞しました。エコプロアワードとは2018年に設立された、環境配慮をはじめとしたサステナビリティトランスフォーメーション(SX)に資する製品・サービス・技術・ソリューション・ビジネスモデル等への表彰制度です。

「Thermofit」はニチアス株式会社の登録商標です。

省エネ診断システム「Thermofit®

省エネ診断システム

ニチアス Thermofit サイト

Thermofit®は、プラントや工場の保温材から発生する熱ロス量を特定し、適切な対策ができる省エネ診断システムです。サーモグラフィカメラによる現場の熱ロス箇所が『見える』、測定結果からCO2排出量や保温材補修後の経済効果が『わかる』、弊社の工事部隊による適切な施工で『対策できる』、この3つをワンストップで対応いたします。

2つのプラン診断Proと診断Liteをご用意しており、お客様のニーズに合わせて選択可能です。Proはドローンなどの高性能機器を使った測定や劣化箇所のマップ化まで詳細な診断を、Liteは弊社のオリジナル機器を使った簡易的な測定で報告書の作成を迅速に行います。

第8回エコプロアワード受賞事例紹介文引用

当社技術:サーマルカメラとiPad接続

工場の配管・設備を現地調査するためには、現地調査員が持つiPadにサーマルカメラ(USBカメラ)を接続しなくてはなりませんでした。USBカメラではUVC (USB Video Class) というプロトコルが使われてますが、iPadはUVCに対応していません。この場合は無線接続が一般的なのですが、無線用のバッテリが必要となるために大きく重くなってしまい、逐次無線設定も行わなくてはならず、現地調査員の機動性を損なってしまいます。

そこで、USBテザリングで使われるIP通信用CDC (Communication Device Class) というプロトコルにiPadが対応していることに注目し、小型変換器ラズリンクにて、UVCプロトコルの熱画像をCDCプロトコルに変換してiPadに入力する方法を構築しました。

iPadにFLIR Bosonを接続

この構成により、現場で手軽に使える端末の実現に成功しました。実現にあたっては実装上の課題が多くありましたが、ニチアスと共に乗り越えることができました。良いモノ作りを実現した関係者の方々に感謝します。