機能配置(Function Topology):機能ブロックの種類
UVC通信の機能を策定するには、機能配置を確定させなくてはなりません。機能配置は、カメラが持つ機能をUVC通信規格に合わせこむ作業です。UVCの機能配置は大きく2つ(Terminal, Unit)から成ります。Terminal, Unitは以下のように定義されています。
Input Terminal
外部からデバイスへの入力を司ります。USBカメラやUSBビデオ入力端末では、ビデオデータの入力インターフェースとなります。入力データとしてビデオデータはもちろん、オーディオやメタデータも扱えます。
Camera Terminal
カメラ用に拡張されたInput Terminalです。Input Terminalに対して、以下カメラ制御用オプションが追加されています。全てのオプションに対応する必要はありません。
- Scanning Mode(Progressive/Interlace)
- Auto-Exposure Mode
- Auto-Exposure Priority
- Exposure Time
- Auto-Focus
- Iris(絞り)
- Zoom
- Pan
- Roll
- Tilt
Output Terminal
デバイスから外部への出力を司ります。USBディスプレイやUSBビデオ出力端末では、ビデオデータの出力インターフェースとなります。
Processing Unit
ビデオデータの処理を司ります。以下ビデオ処理オプションがあります。全てのオプションに対応する必要はありません。
- User Controls
- Brightness
- Contrast
- Hue(色調)
- Saturation(彩度)
- Sharpness
- Gamma
- Digital Multiplier (Zoom)
- Auto Controls
- White Balance Temperature
- White Balance Component
- Backlight Compensation
- Other
- Gain
- Power Line Frequency
- Analog Video Standard
- Analog Video Lock Status
Extension Unit
UVCデバイスが持つ、ビデオデータのベンダ固有処理を司ります。一般的には、Extension Unitが持つベンダ固有処理をサポートするには、ホスト側SWに対応する機能を新たに設計する必要があります。
Selector Unit
TerminalとUnitはPinで接続され、データや制御が繋がります。このデータや制御の流れを決定するために、Selector Unitは入力データの選択、ルートを決定します。